耳鳴りや難聴に対する鍼
耳鳴りは鍼で改善することが非常に期待できます。
今回は意外と悩んでいる方が多く、薬での効果があまり得られずなかなか改善しないことの多い”耳の悩み”
耳鼻咽喉科などに行き、検査の結果は正常なのにも関わらず耳鳴りや突発性難聴が起こり悩んでいる…そんな方に読んでいただければと思います。
耳鳴りや難聴の原因は正直はっきりとはわかっていませんが、私が診てきた方のほとんどが”首のコリ”が存在しているということでした。
以前”頭痛”の項目でご紹介しましたが、耳鳴りや難聴についても首のコリはかなり深く関連しています。
なのでいくら検査をしても数値上では現れずとりあえず病名をつけられて薬を処方されている…といった事がとても多く見られています。
耳の悩みの多くは首の筋肉のコリからきている。
以前もご紹介した筋肉に対してもアプローチを加えますが、今回はさらに耳との関連の深い筋肉をご紹介します。
1、頭板状筋(トウバンジョウキン)
図でいう大きいほうの筋肉で見ていただくとわかるように特に耳のすぐ近くについているということ。
ここにトリガーポイントとができ、耳周辺に症状を出すことがあります。
なので耳鳴りや難聴の場合ここ周辺のポイントを中心にアプローチを加えます。
2、上頭斜筋(ジョウトウシャキン)
図の小さいほうの筋肉になります。これも耳に近いところに付着しているため同様に耳との関連が深いと思われます。
この二つだけではなく首のコリに対して全体的にアプローチを加えます。
過去の例でストレスから耳鳴りが起きるようになり、病院に行って検査をしたところ聴力も下がっているという若い男性でした。
私はその方に週1回の施術を行い、2度目の施術から改善がみられ約1か月半でかなり症状が減り施術のペースを2週間に1回に減らし2か月半ぐらいのときにはほとんど耳鳴りは起こらず聴力も上がっていました。
中には改善するまでもう少し時間がかかることもあり、根気も必要です。
ですが改善することにかなり期待できます。
なのでもしずっと病院に通い薬を飲み続けて悩んでいる方、そんな方はぜひ鍼を試していただければと思います。